1. お店の場所と外観

富士駅北にある富士商店街を駅から北へ向かって進み、セブンイレブンを超えた次の十字路で、宮下医院の方向(西方向)に曲がって行くと潮屋さんの駐車場が左側にあり、お店があります。

駐車場
左側が宮下医院の方向、その手前にお店
お店前の通り。富士商店街の道より一本西の道
お店の正面

2. お店の歴史と店主さんの紹介

創業からおよそ82~83年となる潮屋さんの店主は小澤和徳さんです。2代目であるお父さまとご家族と一緒に、お店を切り盛りされています。


小澤和徳さんは3代目。もともとはお祖父さまが、興津の和菓子店で修行を重ね、暖簾分けしてもらい富士にお店を構えたのが始まりです。


お店を始めた頃は和菓子だけでしたが、その後、あんぱん、カレーパン、サンドイッチなども製造販売し、富士高や吉原工業高などさまざまな場所で販売し、学生の胃袋をガッチリと掴んでいました。

ところが22〜23年前、コンビニの増加や学校の週休2日制の影響もあり、パンの製造・販売は縮小。現在は和菓子一筋で営業されています。
富士商店街にある店舗と富陽軒さんを通して病院の売店に和菓子を卸し、地元の方から長く親しまれ愛されているお店です。

ちなみに、小澤和徳さんの休日の好きなことを伺ってみました。
子どもが成長し手が離れたことで夫婦2人の時間ができるようになり、2人で美味しいご飯屋さんへ行ったり、飲み歩いたり、富士はもちろん静岡まで出掛けて2人で休日を楽しむことだそうです。
真面目そうな雰囲気の小澤和徳さん、愛妻家なところもまた素敵だと思いました。

店主の小澤和徳さん

3. 本題である潮屋さんの塩豆大福の特徴・こだわりを聞いてみました!

私のイチ押し潮屋さんの塩豆大福

「新潟こがねもち」を使用し塩気のある餅生地に、
粒あんは「北海道産の小豆」を使用した潮屋さんオリジナルの自家製餡。


「豆のホクホク感」が出るように蒸かし、それぞれの素材の良さを最大限に活かし「塩豆大福」が完成します。添加物を入れないので、賞味期限はなんと2日間。
「素材の良さ、美味しい瞬間を味わってもらいたい」と教えてくれました。

塩豆大福を企業が製造販売する時、日持ちを長くするために赤えんどう豆を甘く煮て、お餅を柔らかくキープする添加物を入れることで、大量生産販売をする企業もあります。潮屋さんの塩豆大福は余分な添加物などが一切入っていないので、他店とは違い素材の美味しさの組み合わせで成り立っています。


地方発送ができるようお願いされることもあるそうですが、素材の良さを最大限生かしたい、そのこだわりは曲げることができない、という強い思いを持っているため、地方発送はお断りしているそうです。だからこそ、「とても美味しい」のです!!

塩豆大福を包装から出しました
塩豆大福の中身もご紹介。半分にカットしてみました。粒あんが“ぎゅっと“詰まっています
作業場も紹介してくれました

4. 看板商品のほかにも種類豊かなお饅頭が販売されています。

お店の中へ
豊富な和菓子1
豊富な和菓子2

その中でも一年を通して、その時期にしか販売されていない「季節限定」商品もあります。


春には、3月下旬から4月下旬にかけて桜葉餅が登場し、その後は4月下旬から5月中旬まで柏餅が並びます。夏にはシャインマスカット大福、冬から春にかけては人気のいちご大福が店頭に並びます。夏限定だった「氷零餅(ひょうれいもち)」は好評につき、現在は通年販売されています。一見すると秋の商品がないように感じますが、ご安心ください。栗まんじゅうが通年の定番商品として楽しめます。季節ごとにさまざまな和菓子が味わえるのも、このお店の魅力です。


ちなみに、「桜餅」ではなく「桜葉餅」の理由も教えてもらいました。
サクラの満開時期は天候によっては一瞬のことです。サクラが散ってしまっても「桜葉餅」を頂きながら葉桜をも長く楽しみたいという思いからだそうです。風情があります。

桜葉餅陳列
桜葉餅
氷零餅
いちご大福

5. 今後の潮屋さんの目指しているところ(目標)を聞いてみました。

「これからも地域密着型で、地元の方や病院の人、手の届く範囲で真面目にやっていきたい」と話してくれました。

6. 店主、小澤和徳さんから「一言」もいただきました。

「これからも真面目に心を込めて作っていきます。よろしくお願いします」

7. 感想・まとめ

「私が生きている間はずっとあってほしい。欲を言えば、未来にこの塩豆大福があり続けてほしい。」というぐらい美味しくて大好きな塩豆大福のお店、潮屋さんに取材ができて心から感謝したいです。


原材料はシンプルですが、お店によって味が全然違う和菓子、その中でも私の一押しの塩豆大福の秘密を知ることができました。
この美味しさは、代々受け継がれてきた味を、真面目な小澤和徳さんが一つひとつ丁寧に作り続けているからこそ生まれるのだと感じました。


地元の方が和菓子をほおばる笑顔はもちろん、しっかりと胃袋までつかんで、地域に愛されるお店へと育ってきたことが伝わってきます。
この味が、これからもずっと受け継がれていくといいなと願っています。

  • このみ会

    Ann(あん)

  • 富士市移住。フリーのボディトレーナー・インストラクター
    自然が好きな健康おたく。一時期は植物に、一時期は動物にすごくはまり、地球上で伸び伸びと生きている自然が大好き。
    今は天然生活をしながら健康のためのボディトレーニングから姿勢や歩き方など正しい身体の使い方をお伝えしています。
    2025年4月に念願のお店をオープンしました。隠れ家のような個人スタジオ、お客さま一人一人に合わせたトレーニングをしています。

  • 名称・名前 潮屋(うしおや)
    住所 静岡県富士市平垣本町1-12
    電話 0545-61-0718
    営業時間 8:30~19:00
    定休日 日曜日
    駐車場 2台

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