静岡県富士市の広見地区の住宅街に、私の大好きな喫茶店『珈琲 蘭豆』があります。
そこは建物から店内のインテリア、メニューに至るまで昭和レトロそのもの。
蘭豆は、昭和56年の創業から40年以上にわたり地域の人々に愛されてきた喫茶店です。一度でも蘭豆を訪れたことがある人はバラエティー豊富な食事やドリンク、スイーツメニューの数々に驚いたのではないでしょうか。
蘭豆とは、朝から晩まで温かく迎えてくれて、安心価格でホッとする食事を楽しめる、居心地の良い名物喫茶。
そんな蘭豆の魅力とおすすめメニューをご紹介します。
きっと、”あの頃の思い出”に浸りたくなって足を運びたくなりますよ。

木製のドアを開けるとカランコロン…とこれぞ昭和の喫茶店という心地の良い音が聞こえます。
カウンターにはサイフォンがずらりと並んでおり、エンジ色のシャツに蝶ネクタイでバッチリと決まっているスタッフさんが「いらっしゃいませ」と爽やかな笑顔で出迎えてくれます。

コーヒーの良い香りにつつまれた静かな店内にはクラシックが流れ、赤い椅子、カーテン、ランプ、レンガ調の壁…まるで、30年前にタイムスリップしたかのような懐かしさを感じます。
サイフォン式コーヒーは、蘭豆のこだわり。
豆のおいしさを最大限に引き出すため創業当時から手間を惜しまず、現在もおいしいコーヒーを提供し続けています。

忙しい日常で疲れた心と体を休めたい、おいしいものを食べて元気を取り戻したい、そんな時に駆け込みたくなるお店です。
モーニング・ランチ・スイーツタイム・ディナーそれぞれの時間帯で提供されるメニューも少しづつ変わるので、蘭豆を知ってしまった人はリピートしたくなるはず。

さて、ここからは店員しほさんをガイドに迎え、常連客である筆者とともにモーニング、ランチ、スイーツそれぞれの「この時間のこれがいいのよー」という情報をご紹介したいと思います。
1.モーニング

朝8時から11時までがモーニングの時間。8種類もある豊富なセットから1つを選ぶという楽しい楽しい「どれにしようかなー」タイムを味わえます。ベーコンエッグやトースト、サラダ、ドリンクがついて660円〜という驚きのコスパ!
店員しほさんは「Aセット」がお好きだそう。ふっくら柔らかな山型パンに半熟の目玉焼きを乗せて食べるのが最高です。
私は「Eセット」推しです。ふんわりと結ばれたおむすび2つと、サラダと優しい味のスープ。食後に豆の香り豊かなブレンドコーヒーで幸せな朝になること間違いなしです。
蘭豆の料理は、どこか家庭的で優しい味がします。
2.ランチ

11時から14時までがランチの時間。ランチメニューには全てドリンクがついています!
日替わりパスタ、日替わり弁当の二大巨塔の他に、カレーやハンバーグ、サンドイッチなど9種類のランチメニューがあります。
ドリンクはコーヒー、紅茶、オレンジジュース、パインジュースから選ぶことができます。
物価高のご時世にも関わらず、ドリンク付きで税込1000円未満を実現!!
ここが最高なところですが、太っ腹すぎて「蘭豆さん。大丈夫ですか?いいんですか??」と心配にすらなります。
店員しほさんのイチオシは日替り弁当です。

毎日来ても飽きない!と常連さんはほぼ日替わり弁当。一番最初に売り切れてしまうので、11時頃に来店していないと食べることが難しいのだとか。そしてドリンクはパインジュースがフレッシュでおいしいからぜひ一度飲んでみていただきたいとのこと。
私はボリューム満点のオムカレーが好きです。

オムライスもカレーも大好きな人はぜひ一度蘭豆のオムカレーを食べてみていただきたい!
きれいな黄色のふわトロの卵にややサラッとしたスパイスの風味を感じる辛すぎないカレーが合うんです。
3.おやつタイム
蘭豆のスイーツはメニューが豊富でパフェだけでもかなりの種類があります。あんみつやおしるこなどの和風スイーツまで楽しむことができます。
ケーキセットもドリンク付きでリーズナブルな価格で展開されており、本当に毎回何を頼もうか決めるのに時間がかかります。最後の2択ぐらいに絞ったのちにあきらめた方もやっぱり食べてみたくて、「また蘭豆にこよう!次はいつにする」と一緒に来た人との次の約束までしてしまうこともよくあります。
店員しほさんの好きなスイーツはコーヒーゼリーパフェです。

蘭豆ではコーヒーゼリーも昔から店内で手作りしており、ほろ苦さとクリームの甘さであと引くおいしさ!高くそびえる存在感のあるパフェグラスに綺麗に飾られたキラキラのコーヒーゼリーパフェ。目の前に置かれた時には思わず「わー!!」と歓声をあげてしまいます。
パフェを頼むと可愛らしいベルがついた長ーいスプーンが先に運ばれてくるのですが、あのスプーンがパフェ待ちのワクワクをさらに楽しいものにしてくれるような気がします。
私の好きなスイーツメニューはメロンフルーツフロートです。

メロンフルーツフロートが目の前にきた時にはその圧倒的な存在感に「やっぱりこれに決めてよかったー」と感じます。
あざやかなグリーンのソーダに真夏の入道雲のような真っ白いソフトクリームが私の中にまだかすかにある子ども心を呼び起こさせます。
上品なマーメードラインのスカートをひっくり返したようなセクシーな形のグラスも素敵です。

パフェやドリンクを提供するグラスにも蘭豆ならではのこだわりを感じることができます。
4.まとめ

ここに紹介している内容は蘭豆の魅力のほんの一部に過ぎません。「蘭豆のこれが好き」というメニューはきっとお客様によってさまざまなのではないかと思います。
朝8時から夜23時まで年中無休で40年以上にわたり営業を続けてきたこの場所は、お客様の数だけ物語を紡いでいる重要な場所なのではないでしょうか?
私は富士市に22歳の時に移住してきたのでまだ付き合いは20年ほどですが、富士市生まれの友人は小さい頃は親と来て、学生になって恋人ときて、今は自分の子どもと親と3世代でくるよ!と話してくれます。
最近はおしゃれなカフェがたくさん増えてきましたが、昔からずっとそこにあり続ける老舗の名喫茶にはそれらとは異なるディープな魅力があります。
私はまだ夜の蘭豆を知らないので、次回はディナータイムに和風ハンバーグ狙いで訪れてみるつもりです。

PROFILE
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このみ会
エリ
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フリーランスのwebデザイン&ライター。
屋号のCheer Waveは、お仕事にいい波がくるという想いをこめました。
ロゴ名刺HP公式LINEなどを制作。お客様とイメージを丁寧にお伺いし、一緒につくりあげます。
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名称・名前 珈琲 蘭豆 住所 富士市石坂438-5 電話 0545-21-2262 営業時間 8:00~23:00 定休日 年中無休 駐車場 34台店内併設 その他 座席 カウンター4名 テーブル21テーブル