はじめまして。吉原MAD-DOGsと申します。今回からぶらりっと。うぇぶでレポートさせてもらうことになりました。少しの間、お付き合いください。
今回は富士市在住の凄腕少年ギタリスト、Kengoくんにせまってみました。
1. 凄腕少年ギタリストとの出会いは突然に…
私がギタリストのKengoくんを見かけたのは、2024年10月の初旬、伝法まちづくりセンターで行われていた伝法地区の文化祭「わくわく伝法FESTA」でした。
穏やかに晴れて、まちセンの駐車場に設営されたステージでは、なごやかに発表が行われていました。私は出店のエリアを眺めながら、流れてくる音楽をなんとなく聞いていました。
しばらくの間、陳列された品物を物色していたのですが、ふと気がつきました。
「あれ?このギターすごくない…?」
文化祭の発表とは思えない、ジミ・ヘンドリックスさながらのギターの音色が聞こえてきたのです。私はステージにかけ寄り、どんな人が弾いているのか見てみました。
そこでギターを弾いていたのは、なんと、小学生の男の子でした。
それがKengoくんでした。
目で追えないほどの速弾きを軽々とこなし、音のうねりに合わせ体をよじらせてギターを弾く姿は本当に気持ちよさそうで、こんなふうにギターが弾けたらなぁと思うほどでした。
そのときに演奏していたのは、Kengoくんとお母さんとで組んでいるユニット、「スマイルフラワー」でした。数曲の演奏でしたが、ステージ前にどんどん人が集まり、前の方で見ていた子供たちは音楽に合わせて体を動かしていました。そして演奏が終わると会場は拍手喝采に包まれ、さらにアンコールを求める声まで上がったのです。Kengoくんのギターは、会場にいたみんなの心をわしづかみにしていました。
ぜひ、お話を聞いてみたい。この出会いがきっかけとなり、インタビューをさせてもらうことになりました。
2. Kengoくんにインタビュー
Kengoくんは富士市に住む小学5年生。三人兄妹の長男です。
待ち合わせ場所にお母さんと現れたKengoくんは普通の小学生という感じでした。語り口も穏やか。とっても礼儀正しい男の子です。
ー今日はよろしくお願いします。まず、ギターを始めたきっかけを教えてもらえますか?
Kengoさん(以下、Kengoと表記):お父さんが聴いていたロックを耳にして、かっこいいなぁと思ってギターを弾く真似を始めました。5歳の頃からで、その時は紙で作ったギターをエアギターで弾いてました。
ーロックというと、たとえば、どういったバンドですか?
Kengo :ニルヴァーナやレッド・ツェッぺリン、 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ジミ・ヘンドリックスなどです。
ー渋い!それは確かにお父さん世代が好きそうなバンドですね。お父さんたちやお母さんたちが喜んでくれるんじゃないですか?
Kengo: はい、とても喜んでくれます
ーお母さんと一緒にやってるところを見たのですが、それがスマイルフラワーというバンドですよね。
Kengo:富士市でやるときはスマイルフラワーが多いです。地区の文化祭やお母さんがやっているバンドと一緒にライブハウスでも演奏したことがあります。adoの「唱」やスティーヴィー・ワンダーの「I wish、Isn’t she lovely」、J-POPなど幅広いジャンルを演奏します。
ー富士まつりにも出演したことがあるんですか?
Kengo:はい、その時はソロでした。今年(2024年)からソロでもステージに上がっていて、即興でやったり、オリジナルの曲を演奏しています。
ー即興といえば、大阪で即興演奏のバンドを組んでいると聞きました。
Kengo:ZαSAVAGE(ザ・サベージ)というバンドです。去年、大阪でのセッションイベントで声をかけられて結成しました。このバンドではファンクやジャズなども演奏します。メンバーの影響でファンクが好きになりました。
ーこれからどんなふうになりたいですか?
Kengo:ZαSAVAGEを続けていきたいです。自分の曲も作りたい。あと、HIP HOPもやってみたいと思っています。ギターのリフが上手い人を尊敬しています。
インタビューの質問に、きちんと考えてしっかりした口調で答えてくれたのが印象的でした。ちなみに学校でのKengoくんは算数と体育が好きなんだそう。友達とはドッジボールをしたり、自転車で出かけたりして遊んでるんだとか。納豆が大好きで1日2パックも食べてしまうほどの偏食だけど、給食は残さず食べるそうですよ。
3. 幼い頃のKengoくんは?
お父さんにもお話を伺いました。
Kengoくんのお父さん:1歳半頃からレッド・ツェッぺリンなどのハードロックで演奏されるギターの音に強い関心を示していました。その後も毎日、おもちゃのバットやうちわでエアギターをやっていたり、家にあったウクレレをギターに見立てて、ピックを使って音楽に合わせてかき鳴らしていたりしました。
7歳頃からiPadに入っている曲やYouTubeを見ながら、ギターで演奏する曲を自分で探すようになりました。ギターの練習というより、自分の好きな曲を好きなようにアレンジしながら弾いていたようです。
基本的に耳コピで、最近になって少しタブ譜(弦楽器の指版を模した記譜法)を見るようになりましたが、原曲通りに弾くことにはあまり興味がないようです。
聞けば聞くほど、びっくりエピソードが飛び出すKengoくん。1歳半からハードロックに興味を持っていたとは驚きです。KengoくんのYouTubeチャンネルを見ると5歳の頃の姿もあるのですが、すでに演奏スタイルがさまになっていて、とてもかっこいいのです。
4. Kengoくんの演奏を聴くには?
気になる演奏の様子はYouTubeで見ることができます。「百聞は一見にしかず」いや、「一聴にしかず」ですので、ぜひその目その耳で確かめてください。
また、Kengoくんが所属する大阪のバンドZαSAVAGEは「天才すぎる小中学生即興バンド」として、ねとらぼで記事になり、Yahoo!ニュースやAbemaニュースでも取り上げられました。ZαSAVAGEの活動の様子は、Xやインスタにアップされています。
今後のライブ予定はKengoくんのインスタをチェックしてみてください。富士市内でも、もっと演奏していきたいとのことなので、気になる方はどんどんお声がけしてみてくださいね。
PROFILE
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このみ会
吉原MAD-DOGs
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吉原からやってきました、This is 吉原MAD-DOGs。
怖そうな名前ですが、「郷土研究」略して「郷研」から「狂犬」になった、「地元を調べて、知って、楽しみたい」という人です。
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