• 【コラム】お盆に集まったら親と話したい5つの相続ポイント―“うちの場合”を確かめるための着眼点 ―

「相続なんてまだ早い」と先送りすると、急場で時間も費用も膨大にかかります。家族が自然に集まるお盆こそ、相続や今後の暮らしを落ち着いて語れる絶好機です。仏壇やお墓参りでご先祖に思いを馳せつつ、これからの備えを話題にしましょう。
以下の5項目を目安に、わが家の現状をチェックしてみてください。

【1 財産の全体像】

預金・不動産・保険・株式・電子マネー・ポイント残高など、現代の財産はカタチも所在も多様化しています。種類が多いほど手続きは複雑化し、相続人同士の情報格差も大きくなります。各金融機関の通帳コピーや保険証券をスマホで撮影し、一覧表を家族共有フォルダに保存すると安心です。

【2 遺言書】

口約束は無効。公正証書遺言なら改ざん防止と検認不要で安全です。自筆遺言がある場合は封筒のまま放置せず、内容と保管場所を家族で共有し、有効性を専門家に確認しましょう。せっかくの遺志が形式不備で無効にならないよう、定期的な見直しも欠かせません。

【3 認知症リスク】

平均9年ある「健康寿命の空白」を見越し、資産凍結を防ぐ備えを。任意後見契約で将来の後見人を予約したり、家族信託で名義と管理権を託したりすることで、万一のときも資金移動や売却が可能になります。「本人が元気なうち」が最大のチャンスです。

【4 不動産と相続登記】

2024年4月施行の改正で、相続登記は取得を知った日から3年以内に義務化、違反すると最大10万円の過料。名義を放置すると相続人が枝分かれし解決困難になるため、早めの登記が鉄則です。空き家問題や固定資産税負担の増加を防ぐためにも迅速な対応を。

【5 葬儀費用と相続税】

葬儀は立替が前提で、負担割合が火種に。相続税の基礎控除は「3,000万円+600万円×法定相続人」。自宅と預金で課税圏に入る家庭も多いため、生前から納税資金と分担方法を話し合っておきましょう。生命保険や生前贈与の活用で資金を確保する選択肢もあります。

◆家族会議を円滑にする3つのコツ

①冒頭5分は雑談で場をほぐす。笑顔が出ると意見交換が柔らかくなります。
②議題は3項目以内を紙やスマホに書き出し共有。「今日クリアするゴール」を明示すると集中力が続きます。
③15分ごとに質問休憩を取り、飲み物やストレッチでリセット。感情が高ぶる前にクールダウンでき、疑問も出やすくなります。

― 今年のお盆を「はじめ時」に ―
現状を可視化すれば、将来の混乱は大幅に減らせます。もし疑問や不安が残ったら、司法書士事務所LINKがいつでもサポートいたします。「ちょっとだけ聞きたい」でも歓迎ですので、お気軽にご相談ください。


認知症対策のご相談は「司法書士事務所LINK」

司法書士事務所LINKでは、認知症対策を扱っております。認知症対策は任意後見以外にも家族信託など他にも様々な対策があります。当事務所では各ご家族ごとの不安点や心配点を伺い、各ご家庭の事情にあった認知対策をご提案いたします。

人生後半を安心して過ごす第一歩として、まずは無料相談をご利用ください。

  • 司法書士・家族信託専門士

    山本 真吾

  • 経歴:明治大学法学部 卒業 資格:司法書士、宅地建物取引士、家族信託専門士、簿記検定2級、弓道弐段 趣味:読書、ドライブ

  • 名称・名前 司法書士事務所LINK
    住所 富士市一色195番地の7
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    営業時間 9:00 〜 18:00
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