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未来の移動体験、自動運転バスに乗ってみた!&再整備中の富士駅北口の変化
先日、富士市で自動運転バスに試乗する機会がありました。地方自治体や企業が進める自動運転の実証実験として、東海道新幹線「新富士駅富士山口」と東海道本線「富士駅北口」を結ぶ片道約2kmを往復するルートが限定運行されるとのこと。こんなチャンスはめったにないと早速予約をしました。
※実証運行は予約制。11/22〜12/12の期間中、無料で乗車できます。


1.いざ乗車
わたしは、自動で運転する乗り物に乗るのは初めて。自動運転バスはもちろん初体験です。ニュースや動画では見たことがあったものの、実際に自分が体験するとなると少し緊張感もありました。
富士駅から乗車するバスを予約。ワクワク半分、ドキドキ半分の気持ちで待っていると、真っ白くてころんとかわいい自動運転バスがゆっくりとやってきました。

2.自動運転バスの乗り心地
車内にはモニターがたくさん。「AI(人工知能)が周囲を感知して、信号や歩行者、障害物に対応する」という説明を聞き、近未来を感じながら発車を待ちます。
今回乗車したバスは、運転席に運転手は乗車していますがハンドルには触らず、AI(人工知能)による自動運転システムが車両を制御する方式。実際にバスが動き出すと、そのスムーズさに驚きました。
再開発中の富士駅北口は、工事車両など変動的なため一部手動のハイブリット運転。実証運行中はそのような、実際道路で運転しないとわからないデータも取得しながらの運転となります。

車内の大きめのモニターには、現在の速度や進行方向が表示され、周囲の自動車、自転車や歩行者などもリアルタイムで確認できます。
右折や左折する際、ハンドルが自動でぐるぐる動いているのがなんとも不思議でした。
直線道路で加速を始めましたが、最高時速は35キロメートル程度ということでそれほどスピードを感じません。
乗車中は、自動運転であることを忘れてしまうほど安心感がありました。

3.運行を支える課題
当日はあいにく雨が降っており、センサーが雨粒を誤検知して減速する場面もありました。このような状況下でのデータ収集やプログラムの改善こそ、実証運行の目的の一つだそうです。
また、まだ市民への認知が低い「無人運転」に対する不安を軽減するためにも、実証運行は効果的だと思いました。乗車することで、無理な車線変更への対応や自動運転バスとの接し方を体験的に理解できます。少しずつですが、市民の理解と安心感を育む取り組みが進められていくといいなと期待します。

4.まとめ
今回、自動運転バスに乗って感じたのは、未来の移動手段としての可能性と、現状の課題の両方です。
乗り心地は安定しており、車内の案内もわかりやすく、安全性の面でも安心できました。
しかし、天候や緊急時対応、法整備やコストなど、まだ解決すべき課題は残っています。
それでも、AIが交通を支える未来は確実に近づいていると感じました。特に、富士市のような地方都市での移動手段や、高齢者の移動支援など、社会課題を解決するための大きな可能性を秘めています。
昨年度の実証運行では定員6名でしたが、今回は13名に増員され、少しづつですが実用化に近づいている様子です。
今回の体験を通じて、「自動運転」という言葉だけでは分からなかった、乗る人の視点でのメリットや課題を実感することができました。今後、この技術がどのように私たちの生活に浸透していくのか、注目していきたいと思います。
おまけ.再整備中の富士駅北口を歩いて(2025年11月現在)
リニューアルに向けて整備中のため、訪れる度に街の様子が変化しています。
今回気がついたのは、富士駅北口の改札口から北に向かう部分の撤去。大きすぎる変化にまったく気が付かず、言われて始めて気がつきびっくりしました。



富士駅北口は、職場からも歩いていける距離なので、今後も観察していきたいと思います。
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名称・名前 富士市都市整備部都市計画課公共交通推進担当 HP https://www.city.fuji.shizuoka.jp/1040050000/p000978.html
