-
小学生のヘアドネーション体験記
ニュースをきっかけにはじまった、わが家のヘアドネーション。年中の頃から伸ばし続けてきた髪を、小学3年生になった今、娘は自分の意思で寄付することを選びました。
伸ばす時間も、切る当日も、どこにでもある親子の日常の延長でした。それでも、私たち親子にとって忘れられない一日になりました。
小学生のヘアドネーション当日の流れや娘の様子、そして今回お世話になった美容院についてご紹介します。

1. はじめに|なぜ娘はヘアドネーションをするのか?
現在小学3年生の娘が「ヘアドネーション」を知ったのは、テレビのニュースがきっかけでした。
病気や事故などで髪を失った人たちのために、寄付された髪の毛がウィッグとして役立てられていること、そして子ども用のロングヘアのウィッグが不足している現状が紹介されていました。
画面を見ながら、娘がぽつりと一言。
「私もやってみたい!」
当時、娘は年中。
ちょうど長く伸ばしていた髪を切ったばかりのタイミングでした。「いつになるかわからないけど、伸ばしてみようか」そんな軽い気持ちで始まったヘアドネーションへの道のり。正直なところ、途中で気が変わるだろうと思っていました。
けれど、娘の気持ちは変わりませんでした。
髪が伸びるにつれて、ドライヤーの時間はどんどん長くなり、毎週通っていたスイミングの後のお手入れも一苦労。それでも文句を言うことなく、シャンプーやケアを続けてきました。
そして、小学3年生になった今。目標としていた長さに、ついに到達しました。「よくここまで伸ばしたね」そんな思いと一緒に迎えたのが、今回のヘアドネーション当日です。

2. ヘアドネーション当日の流れ
美容院に到着
今回お世話になったのは、富士宮市にある美容院「髪屋 暁(あかつき)」さん。店主の青柳千晴さんが、2025年3月にオープンしたお店です。
髪の状態をチェック
まずは髪の長さを確認。ヘアドネーションでは、切った端から端までが31cm以上必要だそうです。
娘の場合、切りたい長さを測ると約50cm。条件をクリアしていることが分かり、安心して進めていただきました。

ゴムで結んでカット(ドネーションカット)
仕上げたい髪型より少し長めに髪を残し、その先をゴムで束ねていきます。すべてを一つにまとめるのではなく、細かく分けて束ねるのがポイントなんだとか。
髪の量によって本数は変わるそうですが、娘は8束に分けて準備しました。

そして、ゴムの上をカット。青柳さんのご厚意で、最初の一束は娘自身がハサミを入れました。少し緊張しながらも、どこか誇らしげな表情。
8束すべてを切り終え、ヘアドネーション用のカットが完了です。

仕上げ
その後は通常のカットと同じ流れで仕上げへ。青柳さんが優しく声をかけてくださり、終始和やかな雰囲気でした。
娘の希望は、4年前にヘアドネーションを決意したときと同じショートカット。すっきり可愛く仕上げていただき、本人もとても満足そうでした。

3. ヘアドネーションした髪の届け方

今回は娘の希望で、切った髪の毛を持ち帰りました。「自分で郵送する」ということも、娘にとって大切な体験だったようです。
持ち帰った髪の毛は、そのままレターパックに入れて郵送しました。美容院から送っていただくこともできるので、「自分でするのは不安」という場合でも安心です。
ヘアドネーションを受け付けている団体はいくつかありますが、「髪屋 暁」さんが加盟しているのは 「つな髪」。団体ごとに寄付できる髪の条件が異なるため、事前にホームページで確認するのがおすすめです。


4. ヘアドネーションにもやさしい、みんなに配慮された美容院

「髪屋 暁」さんは、スタイリスト歴16年の青柳さんが独立してオープンされた美容院。コンセプトは「和の癒しと美の融合」。
癒やしの空間にしたいという想いと、浅間大社に近い場所であることから、和の雰囲気を取り入れた落ち着いた店内になっています。
店内にある3台の椅子のうち、今回娘が座ったのは一番奥の椅子。この椅子はヘッドレスト部分が外せる特別仕様で、子どもの背丈にも合わせやすいそうです。
さらに、鏡の下にシャンプー台があり、椅子を回すだけでシャンプーが可能。カット・カラー・シャンプーまでを移動せずに行える、身体の自由がききにくい方にも配慮された仕様になっています。

店内には大きな水槽もあり、元気に泳ぐ魚たちの姿が。小さなお子さんのカット時には、水槽の前で対応することもあるそうです。

こうした設備面だけでなく、ヘアドネーションについても、 はじめての人が安心できるような配慮が感じられました。
ヘアドネーション時のポイント
ヘアドネーションは、通常のカットとまったく同じというわけではありません。ハサミを入れる位置を確認したり、毛束を丁寧に分けて束ねたりと、ひとつひとつの工程に時間がかかるため、カット時間は通常より15〜20分ほど長くなるそうです(髪の量によって前後します)。
予約の際は、電話で「ヘアドネーションをしたい」と伝えるだけでOK。必要な長さや当日の流れについても、事前に丁寧に説明してもらえるので安心です。
なお、ヘアドネーションに必要な長さは、31cm以上。追加料金はかからず、通常のカットやカラーなど、どのメニューにも追加できるとのことでした。
青柳さんが子どもの気持ちに寄り添いながら、丁寧に進めてくださる姿が印象的でした。

5. おわりに|思いをつなぐヘアドネーション
「誰かの役に立つならやってみたい」
そんな気持ちから始まった、今回のヘアドネーション。
伸ばす過程は決して楽なことばかりではありませんでしたが、その分、いろいろな髪型を楽しめた時間でもありました。
カット後、少し照れた表情を見せる娘に、ふと成長を感じました。
ウィッグ1つを作るには、20〜30人分の髪の毛が必要だそうです。その話を聞いた娘は、「次もやりたい」と言っています。
ヘアドネーションは、時間も手間もかかる体験です。
それでも、娘の「やってみたい」という気持ちを大切にできたことを嬉しく思っています。
そして地域の美容院のサポートがあったからこそ、安心して挑戦することができました。
「いつかやってみたい」「長く伸ばした髪を切ろうと思っている」そんな方にとって、ひとつの参考になればうれしいです。

PROFILE
-

このみ会
wayaca(わやか)
-
神戸市出身、富士市在住。
フリーのオンラインアシスタント・キャリアコンサルタント。
ノートや手帳を書くことが好きで、「このみ会手帳部・部長」をしています。
2026年のテーマは「整」。心やカラダ、暮らしを整えていくのが目標です。
-
名称・名前 髪屋 暁(あかつき) 住所 富士宮市宮町8-26 電話 0544-24-3394 営業時間 9:00〜18:00 定休日 不定休(LINE公式・Instagramで月毎お知らせ)
