• 富士市役所の給茶機でお茶のおいしさ再発見!

富士市役所にある給茶機のお茶を飲んだことがありますか?この給茶機のお茶がおいしいので、いろんな人に「市役所に行ったら給茶機のお茶を飲んだらいいよ」と伝えています。

富士市役所の給茶機のお茶のおいしさはどこから来るのでしょう?その秘密にせまってみました。

1.給茶機との出会い

私が市役所の給茶機のお茶のおいしさに気づいたのは2020年ごろだったでしょうか。ちょうどコロナ禍が始まったころです。2階の市民ホールで待っているあいだ、のどがかわいたので給茶機のお茶を飲んだのだと思います。

飲んでみると「あれ?このお茶おいしいなぁ」と思いました。正直、給茶機のお茶なんて、のどを潤すためのものであって、おいしさなんて期待していませんでした。
なので、おいしかったことにびっくりしました。

そのころから、市役所に行く機会が増え、市役所に行くたびに給茶機でお茶を飲んでいたのですが、いつ飲んでも給茶機のお茶はおいしかったのです。
いつ飲んでもおいしいってすごくないですか?

どうやって淹れているのだろうということがずっと気になっていたのですが、ついに念願かなって市役所の方にお話を聞くことができました。

2.給茶機のお茶を飲んでみよう

取材にうかがった5月下旬は新茶のシーズンで、給茶機のお茶も新茶を提供しているとのこと。

2階市民ホールにある給茶機に向かうと「富士のお茶」と書かれた緑色ののぼりや「期間限定!!富士市産新茶 給茶機で提供中」と書かれたパネルが出迎えてくれました。

今年も無事に新茶を味わえる喜びをお祝いしているかのようににぎやかです。

富士の新茶キャンペーンの様子。今年は5月19日から30日まで期間限定で実施されました

さっそく、カップを取って「新茶」と書かれたボタンを押すと、きみどり色のお茶が注がれました。ほんのりとした甘さとやわらかに広がるまろやかな苦味、さわやかな後味、やっぱり新茶はおいしい。

3.給茶機のお茶のおいしさの秘密とは?

この「富士の新茶キャンペーン」を担当している富士市産業交流部農政課の大箸理沙さんと望月美玖さんにお話をうかがいました。

「富士市の新茶の魅力を多くの人に知ってもらいたいと、2021年から市役所の給茶機で新茶の提供をしています。『富士のお茶振興推進協議会』に加盟している富士市のお茶屋さんに声をかけ、手を挙げてくれたところからお茶を購入しています。今年は19店舗が参加してくれました。
新茶は低い温度で抽出するとおいしいと言われているので、通常より低い60度に設定しています。お茶の葉の様子を見ながら、ちょうどいい濃さになるよう調節しているんですよ」

なるほど、だからおいしいんですね!
でも、どういった状態で給茶機の中にお茶が入ってるんだろう?抽出したお茶だとどんどん味が落ちていくし、そのたび抽出するにしても、いっぱい飲まれていくうちに出がらしになってしまうし…。そのあたりも聞いてみました。

「給茶機の中にタテ型の箱があって茶葉が入っています。下の方に茶こしがあり、そこに茶葉が自動的に入れられ、お湯が注がれます。茶葉は7回に1回、自動で交換されています。あっ、ちょうど今、ガタンガタンと音がしてますよね。こうやって交換してます」

なーるーほーどー!急須でお茶を淹れるようなシステムが給茶機の中にあるんですね!そのうえいつでもおいしく飲めるように、自動で茶葉を入れ替えてくれているとは!
おいしさの秘密がわかって飲む給茶機のお茶はさらにおいしい。

この「富士の新茶キャンペーン」では、日替わりでおいしい富士の新茶が提供されています。
参加店舗のリストは給茶機に掲示されていて、その日、提供されているお茶の販売店のところにシールが貼ってあります。

つまり、キャンペーン期間中、ここに来れば富士市にあるいろんなお店の新茶が楽しめるということ!しかも、給茶機は2階市民ホールと1階休憩スペースの2ヶ所にあり、どちらも富士の新茶キャンペーンをやっているので、いっぺんに2店舗のお茶を楽しむことができます。

1階休憩スペースでは、富士市のシティプロモーションキャラクターさもにゃんがお出迎えしてくれます

4.ほうじ茶や和紅茶のキャンペーンも!

富士市では令和3年から「富士のほうじ茶」のブランド化に取り組み、ほうじ茶の香りがするまちをめざして「富士市ほうじ茶宣言」もしています。

6月には「富士のほうじ茶キャンペーン」を実施していました。こちらも新茶と同じく、「富士のお茶振興推進協議会」に加盟している富士市のお茶屋さんからお茶を購入し、日替わりで、違う店舗のほうじ茶を提供しています。

ほうじ茶は新茶とは違い、熱いお湯で淹れた方がおいしいので、お湯の温度を80度に設定しているそう。おいしいお茶を届けたいという気持ちが伝わってきます。

富士のほうじ茶キャンペーンの様子。今年は6月2日から7月4日まで実施されました

こんなふうに飲み比べできるとはいうものの、私にほうじ茶の味の違いがわかるのだろうか?

そう思ったりもしたのですが、これが結構違っていて、香ばしいかおりのもの、芳醇な味わいのもの、すっきりとした苦味のあるもの、と、私が飲んでみただけでもすべて違っていて、それぞれおいしかったです。黒に近いくらいしっかりとした色が出るほうじ茶もあったそうですよ。

私は芳醇な味わいのものが好みだったので、お店に買いに行きたいなぁと思っています。
給茶機の横に「富士のお茶マップ」が置いてあって、提供しているお店のリストと連動しているので、飲んでみて気に入ったお茶があれば直接お店に買いに行くこともできるのです。

昨年の冬は和紅茶のキャンペーンもおこなっていました。こういったキャンペーンの情報は「富士のお茶」や「富士のほうじ茶」のインスタグラムで紹介されるそうです。

キャンペーン期間中、給茶機の横には「富士のお茶マップ」「富士のお茶ガイドブック」が設置されています

5.普段の給茶機のお茶もおいしい

キャンペーンのお茶ももちろんおいしいのですが、給茶機のお茶がおいしいと思ったきっかけは、普段の給茶機のお茶でした。普段の給茶機は資産経営課で管理をしているとのこと。そこで、資産経営課の藤本さんにもお話をうかがうと…

・新茶の時と同じく、7回に1回の割合で茶葉の交換をしている
・お湯の温度はだいたい70度くらい

とのことでした。
濃さや味などお茶を見ながら調整しているそうで、おいしいのにはやはり訳があったんですね。

1階の休憩スペースの隣りにはコンビニがあるので、そこでデザートを買って、プチ・ティータイムを楽しみました。おいしいお茶を飲むことで、体だけでなく心もうるおった気がします。

富士の新茶でプチ・ティータイム!

給茶機のお茶を飲んでいた方にお話をうかがうと「普段はペットボトルのお茶しか飲んでいないから、茶葉から淹れたお茶を飲むとおいしいね」と言っていました。

最近は急須がご家庭にないおうちもあるそうで、ぜひこの機会に富士市役所の給茶機に寄って、富士市のお茶を堪能して、茶葉から淹れるお茶のおいしさを再発見してみてくださいね。

  • このみ会

    吉原MAD-DOGs

  • 富士市吉原からやってきました、This is 吉原MAD-DOGs。
    イカツイ名前ですが、郷土研究→郷研→狂犬からきているという、ただの「地元を調べて、知って、楽しみたい」だけの人です。

  • 名称・名前 富士市役所 
    住所 富士市永田町1丁目100 給茶機設置場所 2階市民ホール・1階休憩スペース
    駐車場 あり
    その他 開庁時間:月曜日~金曜日8時30分~17時15分 年末年始(12月29日~1月3日)祝休日を除く / 新茶、ほうじ茶、和紅茶などのキャンペーンは期間限定で開催。 詳細は「富士のお茶」「富士のほうじ茶」のInstagramにて。

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